ちょっと変わった「上虚下実」についての話が、印象に残ったので記しておきます。
普通の解釈で言えば、上半身はリラックス、下半身は充実させる。肩の力を抜き、足腰を充実させる。鳩尾から上はリラックス、臍下丹田を充実させる。となるでしょう。
しかし、今日、先生は、摟膝拗歩の推掌動作とか、起勢の腕の上げ下ろし動作を例に、腕だけ見ても、そこに上虚下実が有るのですと仰った。
摟膝拗歩の推掌動作の腕は、上側の筋肉を意識せず、下側の筋肉を意識して下さい。起勢で腕を上げ降ろしする時も、上側の筋肉を意識せず、下側の筋肉を意識すべきです。
そうすれば、肩は上がらないし、体幹と腕が繋がって動き出しますよ。
腕の上側を虚ろにし、腕の下側を意識して使う。正に「上虚下実」だと仰るのです。
以前のブログ、255)上腕三頭筋(上腕裏側の筋肉)を伸ばす方向で使う収臂の話や、309)筋肉を伸ばす方向で使ったり、後ろ回りの感覚をイメージして動く太極拳の話など、記憶がよみがえった。