New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

301)左右逆にした動きで練習

先日、24式太極拳の前半を練習する時、先生が「左右を逆にした動きで練習をしてみましょう」とおっしゃった。

通常、練習をする時は、起勢の後、右手を上にした包掌からスタートして、左方向に上歩→左野馬分鬃→右野馬分鬃→左野馬分鬃→右手が上/左手が下の白鶴亮翅となる。

これらを、左右逆にして練習してみましょうと言うのだ。

すなわち、起勢の後、左手を上にした包掌からスタートして、右方向に上歩→右野馬分鬃→左野馬分鬃→右野馬分鬃→左手が上/右手が下の白鶴亮翅→右摟膝拗歩→左摟膝拗歩→右摟膝拗歩→右手が前/左手が右肘横の手揮琵琶へと続けるのだ。

野馬分鬃・摟膝拗歩・倒巻肱・攬雀尾は、左右同じ動きが、套路に組み込まれて居る為、何の問題も無く出来るのだが、白鶴亮翅・手揮琵琶・高探馬と、繫ぎの動作や方向変換には、かなり苦労した。

先生は「身体が先に動き、空の手にならない太極拳をやって居れば、造作も無い事」だと、おっしゃっていた。

24式太極拳は、左右同じ動きを多く取り入れてはいるけれど、片方だけの動きも有る。武術の練習としても、身体の調整と言う意味でも、これでは片手落ちである。

柔らかい頭で、放鬆した動きで、身体から動いて行く練習の為に、たまには左右を逆にした動きで練習してみるのも良いですよ。との事であった。