太極拳やカンフーの歩法には、擺歩(バイブー)/擺脚(バイジャオ)& 扣歩(コウブー)/扣脚(コウジャオ)と言うのが有ると言うので調べてみた。
擺歩とは、足を踏み出して踵を着いた時、爪先を外側に向ける事。
擺脚とは、踏み出した足の爪先を外側に向けつつ、そこに重心を乗せて行く事。
扣歩とは、足を踏み出して踵を着いた時、爪先を内側に向ける事。
扣脚とは、踏み出した足の爪先を内側に向けつつ、そこに重心を乗せて行く事。
例えば、右足を擺脚、左足を扣脚で進んで行けば、しかるべき大きさの円の周りを右回りで一周する事も出来る。
42式太極剣の最後の方、39番目に有る「 行歩穿剣(シンブーチャンジェン)」や、功夫扇一路五段の最後に出て来る「托扇行歩(トゥォシャンシンブー)」の、「行歩」の仕方が、擺脚と扣脚の組み合わせになっている。
24式太極拳の17番目「右下勢独立」が終わって、着地した左足や、21番目の「転身搬欄捶」で、転身後に出した右足は、爪先を外に向けるので擺歩と言い、そこに乗り込んで行く動作は擺脚と言うのだ。
弓歩から后坐して、前足の爪先を外に開く動作とか、内側に向ける動作は、その足が踏み出された訳ではないから、擺歩/扣歩とは言わず、碾歩(ニェンブー)と言うのだと思う。たぶん。この事は確証がないので、別途調べてみる必要がありそうだが。。。