New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

149)皮膚まで緩める

教室で先生がおっしゃった言葉を記しておく。

相手に腕を握られた時、自分も緊張していると、ぶつかり合いが生じ、相手は握ったと言う実感を得る事が出来るが、自分が十分に緩んでいれば、相手は握ったと言う実感を得る事が出来ない。

相手に腕を握られて、ぶつかり合いが生じた時、握られた腕の位置はそのままで、自分が緩んでいくと、握られている皮膚まで、ぐにゃぐにゃゆるゆるになって、自分の自由な動きが可能になる。相手を動かす為に必要な、身体の遊び(自由度)が得られる。

握られた腕の位置はそのままなので、相手にはこちらが準備している事を悟られないけれど、こちらは、相手を動かす為に必要な身体の自由度を準備している。これを「人知らず、我のみ知る」と言うのである。