New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

110)漫然と練習するなかれ

ある先生が「起勢の後、一個目の野馬分鬃の定式に至るまでに、どれだけの注意点を思い浮かべて、練習していますか?」「その範囲の練習をする時にも、10個位は練習ポイントを持ってね。」と言っておられた。

自分が練習する時にはどうだろうか?ここに無理やり列挙してみる。

①左足を右足に揃えて抱球する前には腰を緩め、肩の力みをなくし、脇の下を伸ばすと、自然と両肘の位置が適切になる。

②背筋を伸ばして、視線をユックリと90度動かす。身体は、まず45度の位置まで抱球したままで回し、その後、身体のバネを使って上歩する。上歩した左足はしっかりと横幅を取り、爪先を内に入れない事。

③上歩後に、緩めて繋いで広げるを忘れない事

④緩めるには、軸足の膝が提膝出来る様に、腰を正しい位置に置き、両胯が緩んでいる事。

⑤繋ぐためには、足を踏みつけず、虚領頂勁して、身体を丹田に預けて手も足も軽くする。

⑥両胯を緩めたままで、後ろ足を伸ばして、身体を前胯に落とし込む。後ろ足は、身体の向きに合わせて踵を蹴りだし、無理に捩じらない事。

⑦両手は肩/肘/手首の順に分け広げ、空の手にならぬ様注意する。肩が張るのはダメ。肩は落ちている事。常に身体が先になる事を忘れない。左肘は後ろから見える位置になる。

⑧定式に至る前には舒展を忘れない。拡げるのは、風船のように全方向にである。丹田から下は下へ。丹田から上は上へ。両手は背中で繫いで左右に拡げる。

⑨目線は飛ばさない。連続的に少しずつ動かす。自分の目でしっかり見る。意のある目である事。

⑩移動中のスピードはゆっくりでむらが無い事。ちゃんとコントロールできている事。

無理やり10個挙げたが、注意事項と言うより、動きの説明になってしまった。いつも漠然と練習しているんだなぁ~と反省した所である。