New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

108)講習会の備忘録②

先日御幣島のトレーニングセンターで、講習会に参加した時に、教えて頂いた事を、もう少し書き残しておきたいと思う。

①站椿功をした後で、身体を動かす時は、おしゃべりしないで、得られた感覚をかみしめ、味わう事で、自分の物にする時間だと思ってほしいとの事。

②白鶴亮翅の定式で挙げた右手の位置は広過ぎる傾向にあるが、これは間違い。手首をつかみ動かしてもらって、右足に降りて来るかどうかを確認すれば分かる。他のチェック箇所は2か所。その1、左足に乗って行く時、左手は右肩との距離を保つ。左手は前/右肩甲骨は後方へのイメージ。その2、両手をクロスする時、胸の前、押してもらったら足におちる場所へ。

③跟歩の仕方。右肩を回して抱球してはダメ。むしろ抱球しないまま拡げに行く感じ。重心と足の動きで説明をされた。まず、右足の踵を挙げて行き爪先だけ着けた状態にする事で、真っ直ぐに左足に乗って行く。この時左胯を入れると説明されるが、その事を腰を回す事と誤解してはダメ。入れる=沈めるの感覚が正しい。左足に乗り切ってから、仙骨を巻き込む事で右足が寄ってくるが、左足に重心を置いたままで、右足を伸ばして踵まで着ける。後ろに重心を移動させた後の腰の位置は、重心の乗っている右膝が上を向いている位置。左膝は提膝。両足は円襠。

④開合ができる為には、鬆腰鬆胯ができる必要があり、鬆腰鬆胯ができる為には、両方の胯が弾力を持っている事が必要。その為には両足(前にある足と後ろにある足)の横幅が狭いとダメ。横幅を確保しないと緩められない。高椅子に座れない。提膝出来ない。鬆腰鬆胯出来ない。

⑤摟膝拗歩の払う手の動き。横に払うと言う風に勘違いしている人が多いがこれは間違い。肘を抑えてもらったら分かる。動かせない。自分が浮いてしまう。前から後ろに引いて来るイメージが正しい。正中線の所から肘を伸ばすのと、もう一方の手を耳の横に曲げて来るのと、前に足を出すのを同期させ、着地する位置は横幅を確保。着地後に緩む事で前の手が少し伸び、肩と肘が落ちて引き込む準備ができる。