New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

20)安定した移動

真っ直ぐ立っている我々の身体を横から見た時、耳垂・肩峰・大転子・外果前方を縦に結んだ線上に、重心軸が有ると、立位は安定します。

安定した立位を維持するには、たくさんの筋肉が関わっています。精度の良いセンサー機能や、脳から筋肉への素早い指令も必要です。

我々は太極拳で移動する時、重心軸が今どこに有って、安定して立てる位置からのズレはないか、自分の身体と会話をしながら、ゆっくりと動いています。

ズレが生じても、小さい内にそのズレを感知し、早めにフィードバックを得て、精密な動きでそのズレを修正できる様に、練習しているのだと思います。

自分の身体の状況に敏感になるという事は、単に安定した移動が出来るだけでなく、推手で相手との関わりを持った時のコミュニケーション能力の向上にも役立つのではないでしょうか。