New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

468)腕と身体の一体化②

どうすれば、空の手を無くす、腕と身体を一体化する、身体と繋がった腕を使う、事が出来るだろうか?


初めに意識すべき注意点としては、外観的な姿勢/形/経路を整える、虚領頂勁・立身中正・沈肩墜肘・含胸抜背 する事だろう。
次の段階では、自分の身体の内側に目を向け、腹圧/肚の力/丹田の力を使って、鬆腰鬆胯・塌腰斂臀・尾閭正中・気沈丹田 を体得することだと思う。

 

腕と身体が一体化するには、その前に両腕(両肘)が背中を経由して、繋がっている必要がある。胸を若干含んだ状態で、腕を左右に引っ張り出す(含胸)→首筋の力を抜いて首を伸ばす(虚領頂勁)→肩を下げる(沈肩)→肩甲骨を下げる(抜背)→息を吐きつつ横隔膜を下げる(気沈)→肚が充実する(丹田)を意識的しながら繰り返す。すると、丹田の力が、肩甲骨を一層強く下に引っ張り、両腕を身体に引き付ける。腕と身体が一体化し、身体と繋がった腕を使う事が出来る様になる。

 

先生から「両肘を繋げ、肘から先は忘れても、両肘は意識していろ」と良く言われた。肘が意識できなければ、肘は操れない。肘が操れなければ、腕をうまく使えない。腕がうまく使えなければ、太極拳の技は使えない。腕をうまく使うと言う事は、身体と繋がった腕を使うと言う事だ。