New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

269)分手時の目線

最近倒巻肱で分手する時の目線について、悩んでいる。

倒巻肱で分手する時、目線は開いて行く手方向を見るという事は分かるのだが、
㋑鼻の向きが手方向と合う様に、顔/鼻/目線を向けるのが正しいのだろうか?
動かしていない方の手も、均等に視界内に見える様、腰の回転にあわせ、常に正中線上に、顔/鼻/目線を向けておくのが正しいのだろうか?
動かしてない方の手が、ギリギリ視界内に見える様、正中線と動かしている手の中間位置に、顔/鼻/目線を向けるのが正しいのだろうか?

 

㋑を主張される先生も居る。理由としては、開いて行く手の方向は、意識の向いている方向なのだから、開き終える瞬間は、顔/鼻/目線をその方向に向けているべきである。その後、目線が先行して前を向き、目線が引っ張る様にして、耳元へ手を引き寄せて来るのだと言う。

㋺を主張される先生も居る。理由としては、右手方向にも、左手方向にも、気を配る必要があるからで、一方に注意が傾くような事はないからだと言う。

悩んだ挙句、日本武術太極拳連盟発行の、太極拳実技テキストを読んでみた。

一回目の倒巻肱の説明には、視線は右方向に移す。右腕は、右後方約45°の方向にあげる。身体の回る範囲以上に右腕を後方に引き過ぎない。左手は腰の右回転にともない前に伸びる。顔は起勢の方向に向ける。と書いてある。

挿絵、図41も参考に総合的に考えると、身体/正中線は起勢の向きから少し左、顔は起勢の向き、左手は起勢の向きから左90°、右手は起勢の向きから右に45°となって、㋩が正しい様な書き方になっている。

そんなこんなで、未だに結論は出ていないけれど、自分が今までやってきたのは㋑㋺㋩のどれだったのだろうか。無頓着にやっていた気がする。