New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

187)繋がっている身体

太極拳では、身体の中が繋がっている事が重要である。繋がって居れば、相手の押した力は、自分の足裏に落ちると同時に、バネの様に相手に跳ね返っていく。

いつも身体を繋げておく事で、放鬆の中にも、掤勁が出て来るのだ。
掤とは上下/左右/前後に広がる余裕と言うか、押せば跳ね返ってくる弾力の事。

いつも身体を繋げておく為には、どうすれば良いのだろうか?
先日、気付いた事が有ったので、ここにキーワードを記し、リマインドしたい。

上下に広がる=背骨を真直ぐにする=虚領頂勁+尾閭正中
左右に広がる=含胸抜背+纏糸
前後に広がる=含胸抜背+円襠+留手   だろう。

虚領頂勁は、下顎を少し引き上げた位置を維持したままで、うなじをのばす。百会を上から吊り下げられている感覚。

尾閭正中は、腹の臍下を少しだけ下に向ける意識を持ったまま尾閭をまきこむ。会陰を下に引っ張られている感覚。

含胸抜背は、両方の肘を背骨側経由で繋いで広げ、繋がった両肘の中心(両肩甲骨の真中あたり)を真下に2㎜さげる。自分がハンガーになっている感覚。

これで軸をしっかり立てる事が出来るし、身体の中を繋げておく事も出来ると思う。