24式太極拳を始める時に最初にやる動作が「起勢」ですが、この動作でどの程度太極拳の経験があるか、実力はどの程度か、上級者にははっきりとわかるらしいです。
起勢だけを練習すればいいかと言うと、そうではなくて、それまでに太極拳で身につけた姿勢とか、手足身体の協調性とか、放鬆の度合いとか、視線の持って行き方とかが、起勢の動作に現れると言う事なのです。
見る人に実力があれば、他の人の動きの、良い所も悪い所も、はっきり見えますが、実力がそこそこの人には、その人の実力以上の微妙な所は見えないのです。
たとえば上級者は、手足身体の協調性の感性が優れていますから、少しでも協調性が崩れていれば、それが分かるけれど、その感性がまだ育ってない人には、その崩れが見抜けないと言う事です。
見る目だけは肥えていると言う人もいて、それもある意味では、正しいのでしょうが、もっとクリヤーに、もっと微妙な所までは、残念ながら見えていないのでしょう、たぶん。。。。
