New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

91)講習会での注意事項

今日講習会に行った時に、受けた注意事項をメモしておこうと思う。

左攬雀尾から右攬雀尾に移行する時とか、蹬脚に入る前とか、十字手に入る前とかに、両手を広げるが、目に見えない方の手の意識を、しっかり持つ事。手の平に目が付いていて、相手を見張っているつもりでやると良い。又、腰と肩は緩めて落とし、肩が前に出て凸にならぬ様に注意する。

②手の指を大きく分けると親指/人差し指/高々指の働きと、薬指/小指の働きは、全く違うらしい。摟膝拗歩倒巻肱で手を後ろに払い出す時に意識するのは、薬指が最良らしい。腕の尺骨と薬指が一直線になる様に意識するだけで、肩の力が抜けるし、手首が真っ直ぐになるのを助けてくれるらしい。

③抱球の時、手首を折って、上下の手の平を合わせるのは良くない。そこで勁が止まってしまう。手首で調節するのではなく、肘の張り出しで調節する事。野馬分鬃の前の手は、下から挙げていく段階では曲がっていて、最終段階で真っ直ぐにする人が多いが、常に真っ直ぐにしていないと勁が届かない。

攬雀尾の片手掤の時、手首を折って、手の平と胸を平行にする人が多いし、手の平と胸の空間が狭くて、潰れた感じになる人が多い。肘を前に張りだす事によって、空間を広く保ち、手首は真っ直ぐに保つ事。

単鞭で定式に移行する時と、攬雀尾の前按に移行する時、身体が前に倒れ、頭が先行して突っ込むのでは、ゆるめて繋いでの「合」が出来ない。背筋を伸ばして、頭を上に吊られる意識で、正しい姿勢を取る事。

高探馬の後に、左手を刺す所では、あまり奥まで刺すと、左の脇がつぶれ、勁が切れてしまうので、手首を合わす程度までで良い。

双峰貫耳の時と、穿梭の時の弓歩は、斜め方向なので勘違いし易く、両足の重なる人や、身体の向きが狂う人が多い。足の横幅と身体の向きに注意する事。

双峰貫耳の両手はコメガミの位置、頭の幅、拳は小指が高くなる斜め向き。掌を拳に握る時は、小指→薬指→高々指→人差し指→親指の順、広げる時もその順にする。

⑨車で言う急発進、急ブレーキの運転は、安心して見ていられない。太極拳のスピードも同じで、出来るだけ滑らかに変化していくのが良い。マニアル車のニュートラルが、太極拳では「緩めて繋ぐ=合」の部分である。「緩めて繋いで」がうまくいかないと「広げる=開」が出来なくなる。そのためには、姿勢が大切である。