New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

313)胯の話

新人の頃、先生から「前足方向にずれて行くのではなく、胯を入れて、下方向に力を伝えるのです」と言われて、何の事か分かりませんでした。

3~4年たった頃でしょうか、ヨガをやって居る時に「これが胯を入れるという事か」と感じるポーズが有りました。それは、英雄のポーズに入る前段階の事でした。

両足を広げて、左足を真横に開き、右足を内側に45度入れましょう。そして、上体を真っ直ぐに起こしたまま、両手を左右に広げて、左足の方に体軸を移動させ、腰を落として行きます。との言葉を聞いた時でした。

体軸を左足の上に移動し、腰を落とした瞬間の、左足側の股関節の形と、右足側の股関節の形が、まさに太極拳の胯を入れた形、そのものではないかと。

左足側のコマネチのV字ゾーンは、しっかり折り込まれ、右足側のコマネチのV字ゾーンは、平らに伸びていて、骨盤の右横で一番出っ張った所の少し下が、くの字に曲がっていました。

胯=股関節=コマネチのⅤ字ゾーンとだけ思って居るのは間違いで、胯=股関節は足の付け根の全周を表す言葉なので、コマネチのⅤ字ゾーンだけでなく、左右両足の付け根の全周が、この形になって初めて、胯が入ったと言えるのだと思いました。