New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

363)正しい立ち方

今日ピラティスの教室で、正しい立ち方の練習をした。私の場合は、膝裏がロックする程に、膝を伸ばしている為、お腹が出て、反り腰と言うか弓なりの姿勢になって居ると、注意を受けた。

 

一般論として、他の人が受けた、立ち方の注意事項についても下記して置こうと思う。

人は皆、地球から重力と言う負荷に対抗して、立ち続けているのだから、少しでもその負荷を分散させ、安定感が有り、疲れにくい立ち方が、正しい立ち方である。

その為の、最重要ポイントが背骨で、人間の背骨は、横からみると緩やかな S字を、首の部分と腰の部分の2か所で描いているのが本来の姿であり、その S字のカーブが、重力を分散させ関節/首/脳への衝撃を吸収する役目をしている。

首の S字が無く成ったり、腰の S字が強すぎたり、左右に湾曲したり、捻じれた状態だと、背骨を支える表裏/左右の筋肉の、片側だけが大きな負担を強いられる事になり、安定感が無く、疲れやすい立ち方になってしまう。

側⾯から見れば、背骨が緩やかな S 字カーブを描き、⽿、肩、股関節、ひざ、外くるぶしの5点が一直線になっていて、正⾯から⾒れば、左右の⽿、肩、⾻盤、ひざの⾼さが、地面と平行になってる、そんな立ち方が、正しい立ち方である。

 

学校で習った㋑「気を付け姿勢」は、正しい立ち方とは言えない。

背骨が緩やかな S字を描けず、まっすぐな状態になって居て、上からの力を受け止めきれず、わずかな力でも身体が後方に倒れてしまうからである。

又、中高年になって姿勢が崩れて来ると、㋺「猫背姿勢」や㋩「反り腰姿勢」になり易く、これも、正しい立ち方ではない。

重心は本来、内くるぶしの下(足裏の踵寄り)にくるのが理想なのだが、㋺「猫背姿勢」では、あごと頭が前へつき出し、股関節と膝が曲がる事で、㋩「反り腰姿勢」では、お腹が前につき出る事で、重心がつま先方向へ移動してしまい、ハムストリングスや内転筋など、足の裏側や内側の筋肉が使われにくくなって、大腿四頭筋だけに、負荷が掛かってしまうからである。

 

正しい立ち方をする為には、

①まず背伸びした後脱力して、姿勢の崩れを直す。足を肩幅に開き、手を組み、手と顔を真上に向けて、背伸びをした後、思い切り脱力して、カラダの各部位を正しい位置に収め、姿勢を整える。

②乳様突起(頭蓋骨の耳の後ろに有るでっぱり)をまっすぐ引き上げる。それにより、あごが引けて、肩甲骨が寄り、胸が開き、重心が自然と真ん中に移動して、背骨が正しい S字カーブになる。頭の上から⽷で吊られている様なイメージが出る。

③膝裏をロックする事無く、重心を踵寄り/内くるぶしの下に持って行って、ハムストリングと内転筋を十分に使って立つ。

④肩の⼒を抜き、お腹まわりと肛門を少しだけ、引き締める。

 

これまでに、太極拳とか站椿功で習って来たポイントと同じような気がした。