New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

286)股関節

太極拳で言う胯≒日本語の股関節と解釈し、今回は股関節の考察をしたいと思います。

 

ある太極拳の教室では、立位から足を左右に開き太ももが水平になる迄曲げて、両手で膝を押す形で、準備運動をしているが、運動の目的を明確にしていない為、効果が十分出ているとは言えない。半分以上の人は胸椎を捩じる動作の準備運動としてやっているが、私は、股関節を外旋させる動作の準備運動としてやる方が良いのではないかと思って居ます。

股関節を外旋させる事が出来れば、脛を真っ直ぐに立てた状態で、お尻を下げて、上体を真っ直ぐに立て、虚領頂勁・尾閭正中が出来て来ます。太極拳で、股関節の外旋動作を十分に行える様になる事は、最も重要な課題だと私は思います。

碾歩から収脚し上歩する時も、蹬脚で足を上げる時も、下勢独立で下勢した時も、股関節の外旋動作が重要だと認識すべきです。

股関節には外旋動作の他にも、内旋動作、屈曲/伸展動作・内転/外転動作まであって、股関節の柔軟性は、身体全体のバランス維持や、全身に緊張のない滑らかな動き、放鬆した動きに大きく関りが有り、太極拳をやって行く上で大変重要な要素だと思います。

太極拳の後で、股関節周りのストレッチを、十分に行う事は、股関節の柔軟性を高めるのによい方法なので、今後も、習慣にして行きたいものです。