New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

98)広背筋

太極拳では、空の手をなくすとか、身体に繫げて手を動かすとか、仙骨と肘を繫ぐとか、良く言われますが、その意味が中々分かりませんでした。

ある時「勁力は、丹田から脇腹を通して、肩から肘へ伝えるのです」と言う事を聞いたことがあって、脇腹を通してとは、広背筋を経由してと言う事なのかも???と思いました。

確かに、水泳のクロールでも、広背筋を使う事で力強く水をかけて、スピードが出せると聞いたことがあったので、早速、広背筋について調べてみました。

広背筋は、胸椎・腰椎・仙骨・腸骨・肋骨・肩甲骨と言った身体の中心をなす、全ての骨を起始部とし、上腕骨上部を停止部とした左右一対の筋肉でした。私は、広背筋の伸展/収縮が、影響する部位の多さに驚きました。

本当に勁力も、丹田から仙骨・腸骨・腰椎を経由して広背筋に伝わり、上腕骨上部から、肘・手首・指先へと伝わって行くのでしょうか?

起勢で腕を前に上げる時や、前に上げた手をおろす時も、勁力が伝達される為には、手と身体が繋がっている必要が有りますが、その伝達にも、広背筋が関わっているのでしょうか?

今後、もう少し勉強していきたいと思います。

2020.02.07追記

「勁力は、丹田から脇腹を通して、肩から肘へ伝える」の脇腹を通しては、広背筋ではなく、その下にある筋肉を通してだと思うようになりました。広背筋は表層筋。太極拳で重要なのは深層筋であり、ここでは前鋸筋が使われるらしいです。