New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

29)推手の練習

太極拳の教室で最近、推手套路を練習しています。

四正手から平円、立円、折畳の4種類を、片手だけ相手と接した状態で行って、次に両手を接した状態で行うのですが、これがなかなか難しいです。

教室で聞いた注意事項を、忘れぬ様、メモしておこうと思いたちました。

①相手の動きを察知し、それに自分はどう応じて、どうかわして、どう反撃するのか?それを察した相手はどう動くのか?と言った事を理解した上で練習する事。

②すべての動作を自分がスタートさせるのではないと理解する事。

③それぞれの動作のスタート位置(弓歩・中定・后坐と腕の伸び方)を間違わない事。

④手足ではなく、身体本体で動くから、相手を押したり引たり出来る事。

⑤相手が有る事なので、自分の思う様にならない。相手の意思を理解し、尊重しながら、ともに上達するにはどうすべきか考える事。

とりあえず、以上だったと思います。。。。もっと有ったかな、、、、?

「AさんとBさん、昇段試験の推手を練習をしてたのに、仲が悪くなったみたい」的な話を聞く事があります。昇段試験が近いと言う焦りから、思った通りの動きが出来ないのは相手のせいと苛立って、お互いの気持ちにズレが生じるからだろうと思います。

推手の基礎は、聴勁と対応方法の練習、すなわち、相手のやろうとすることをいち早く感じて、それに対応する練習です。それなのに、自分がやりたい事はこれ、自分が正しいのだからついて来て、と言うスタンスになると、練習の根本のところが真逆になるし、仲たがいの原因にもなるので、注意しなくてはいけないと思っています。